資格の種類ごとに介護職が行える仕事内容

介護とは主に障害を持つ人の世話をする事で、介護関連の資格を持つ職員の仕事内容は医療行為を行わない生活支援が中心です。介護の仕事に役立つ資格は介護福祉士とヘルパーの2種類があり、介護福祉士は国家資格、ヘルパーは各都道府県が定める公的資格です。

介護福祉士の資格を取得するには、厚生労働大臣が定める養成施設で学習した後に登録名簿に登録する方法、介護関連の3年以上の実務を経て実働540日以上の経験を積む方法、福祉系の高校を卒業して国家試験を受ける方法があります。介護福祉士の資格は介護関連資格の中でも唯一の国家資格のため、ヘルパーの資格と比較すると取得難易度が高めになります。

介護福祉士の業務は要介護者の身体介助や生活支援だけでなく、医師の指導の下であれば咽頭の手前まででの痰吸引、胃ろう等の経管栄養等の一部の医療行為も認められています。

ヘルパーの資格を取得するには、各都道府県知事が指定する訪問介護員養成研修を修了する事が条件となっています。ヘルパーは2級と1級の二種類があり、2級に該当するのは介護職員初任者研修の資格です。介護職員初任者研修は介護に関する基本的な事を学び、1級に該当する実務者研修ではケアマネージメント技術や認知症等を患う高齢者への対応を学ぶ実習があります。

業務内容は、介護職員初任者研修を修了していれば身体介助や家事援助などを行う訪問介護にも従事可能であり、資格取得後の実務経験を3年以上積む事でサービス提供責任者も任せられます。実務者研修の有資格者は、訪問介護はもちろん、事業所内での後輩職員への指導、ヘルパーと要介護者のコーディネート業務も可能です。介護報酬は、実務者研修の方が1割多くなります。